秋田名物 西馬音内そば とは
日本三大盆踊りのひとつ「西馬音内盆踊り」の地、秋田県内陸南部に位置する羽後町西馬音内は、昔ながらの風情ある静かな町並みと、豊かな自然と澄んだ水や空気に恵まれた場所です。
しかし、蕎麦の産地とは言い難いこの地域でなぜそばが名物なのかというと、一軒のそば店の伝統が発祥である。
190年も前文化年間のころ、放浪ぐせのある弥助という少年がいた。10歳を過ぎたころにふらっと居なくなり1年、2年と帰ってこず、親は諦め葬式さえも出し、その後10年が経った。ある日、立派になった若者が帰って来ました。これが、大坂の砂場で年季を明けた弥助である。文政元年(1818)すぐに二万石橋のたもとに『弥助そば』を開き、繫ぎにふのりを使いより粘りよく都会的な白くて細いそばに地元客は大いに食し繁盛したと言われている。そして、忙しい商人の町で学んだ、忙しくかきこむ際にも適している冷やし汁をかけた冷たいそば『冷やがけ』が、西馬音内の名物となったわけだ。
そうした郷土そばを食せるそば処が西馬音内には他にもあり、町おこしの一貫としても地域コミュニティが率先して推奨しているのがわかる。
西馬音内の名称について
西馬音内の由来はアイヌ語であるらしいが、多くの説があり定説はない。アイヌ語のナイ (nay) は川を意味するとされ、北海道をはじめとする広範の地名にみられる言葉である。古代には「にしまおんない」であったとの説がある。また「おんない」は扇状地のような地形をさすことばで、渓谷が開ける地形をさすとする説もある。秋田県内には「毛馬音内」(けまない)等の地名があり、すべて地形的には合致するといわれている。
資料:wikipedia