島根名産 隠岐そば とは
島根半島の北方、40~80キロの日本海に浮かぶ隠岐は、住民の住む4つの大きな島と、他の約180の小島からなる諸島です。隠岐そばは古くから島民の間でも親しまれてきた、島根を代表する郷土そばであり、つなぎなしの100%蕎麦粉を使い、太く短いそば。
ぶっかけスタイルには、海の恵みたっぷりの鯖や飛魚(あご)だしを使った、いわゆる、お三時として、さっぱりさらりと食された鰹節がメインの江戸そばとは正反対な、濃厚でコクのあるしっかり腹を満たすそばである。
薬味はごま・ねぎ・ゆず・のりがなどをのせ、鯖特有の魚臭を打ち消すことで、だしの香りが強くなる温かいおそばも美味しく頂ける。島で採れる芽かぶをのせた、めかぶそばも有名。
あごだしの特徴
あごだしとはトビウオのだしのことをいいます。九州ではトビウオのことをあごといい、あごだしは煮干しやかつおぶしに比べると、上品な味とコクが特徴です。そのため、だしの中でも高級品となっています。
トビウオは、海面よりも上を飛んだりすることから運動量が多く、ほかの魚に比べると脂肪分が少ない魚でもあります。脂肪分が少ないと青臭さが少なく、料理の相性も良いとされています。
あごは運動量が多く脂肪分は少なめです。しかし、高たんぱくでダイエット食品としても人気が高い魚であり、あごだしに含まれる栄養素と効果を把握して、健康意識も高めていきましょう。
- 銅…血液を作る役割を担います。
- セレン…抗酸化作用に優れています。
- たんぱく質…三大栄養素のひとつで、血液や筋肉を作る役割を担います。
- ビタミンB6…水溶性ビタミンのひとつで、肌のバリア機能を高める役割を担います。
- ビタミンB12…水溶性ビタミンのひとつで、悪性貧血を防ぐ役割を担います。
- ナイアシン…脂質の代謝を助けてくれます。
- ビタミンE…抗酸化作用に優れています。
あごにはビタミンB群のほか、若返りのビタミンといわれるビタミンEも含まれています。脂質の代謝を助けてくれるだけではなく、ビタミンEの作用によってアンチエイジング効果も期待できます。注目したいのはセレンです。あごには豊富に含まれており、体に良い効果をもたらしてくれます。セレンは抗酸作用に優れ、体の老化を防ぐだけではなく、心臓発作や関節炎といった症状にも効果的といわれています。血液を作ってくれる銅や貧血を防ぐビタミンB12も含まれているので、健康を維持するためにも日頃から摂取しておきたい食品です。
参照:DASHI