楽常の友之介です。
各地でインバウンド効果が進み、日本食を見直す時代に入っていると言って過言ではないと思います。
寿司、天ぷら、そば が三大日本食 と言われた時期がありましたが、もうそれは過去の話しとなってしまいました。
令和時代の三大日本食は、寿司、ラーメン、とんかつ と言ったところではないでしょうかね。
そばと天ぷらがインバウンド需要から外れてしまったことはまことに悲しいことではあるのですが、進化を嫌った蕎麦業界自体が少々、高度経済成長期の活況を引きずっている過去の栄光にあぐらをかいている状況が業界の首を絞めている悪循環期にあると言ってイイと思います。
わたし個人の意見というよりも、業界を客観視するならば、その活況期をがんばった一代目は引退し、のほほん二代目が惰性で商売をしている衒いが否めないでしょうね。
そろそろ三代目になろうしているタイミングで、そば業界がどう進化するか、今後の期待しかありません。
さて、地方そば産地でも、古来から伝承される在来種玄蕎麦の生産を復活させる動きも活発化し、より日本文化を大切にする動きが始まってきているのを感じます。
また、昨今の高齢化社会という背景もあり、健康食が見直され、そば食という自然食品も、当然のごとく食される機会が増えてきているのではないでしょうか。
ただ、やはりまだまだ『そばを食べる』という行動自体、日常的なものではなく観光地などに出向いた時に食す程度という方が、特に若い人に多いと思われます。
歴史的書物や文献などを見る限り、かなり家庭料理として食べられていたそばですが、現代では月に一回、近所のそば屋で出向く程度ではないでしょうか。
洋食の進化と手軽さ、炭水化物による手っ取り早いエネルギー補給などが要因かと思いますが、もっともっとそばを食べて頂きたいとの思い、そして、郷土そばやその地域折々の文化から生まれたそばを味わうことにより、そばをもっと身近な食べ物として受け入れて欲しい。
そうした思いがあり、今回、楽常が厳選したご当地そばを100選し、そば食っていろんなスタイルがあるのを知って頂きたいと思っています。
しかし、全国的にご当地蕎麦というモノをどう捉えているのか!?
気になりますよね?
なんとなーく、地元で有名な蕎麦を推してしまうと思いますが、自分が推すからこそ、その地元蕎麦が一番有名なんではないか?と思ってしまう、全国誰でも知ってるんではないか?と思ってしまいがちです。
全国ご当地そば100選!
題して、『全国ご当地そば100選!』
楽常のウェブサイトコンテンツ『そばの豆知識コーナー』 =Sobapedia= としてスタート致します。
今後も、そばのちょっとした話題をアップして行きますので、お楽しみに。
ご当地そばアンケート調査
ご当地や名物など、地方再生の動きも高まる昨今、観光などで遊びに行ったところで盛んに使われている馴染み深いキーワードとなりました。
昭和の時代は、なかなか今のように地方物産展などの開催も物流が発展途上だったため、盛んではありませんでした。
例えば、マルセイバターサンド。
北海道の有名なお土産菓子ですが、今や近隣のスーパーでも手に入れることができるほど流通しています。
昔、お土産で愉しみにしていたモノも、はっきり言ってありがたみがありません。
ありがたみが無くなると、買えるけど買わない状態になります。
地元にディズニーランドがあっても年間一度も行かないようなもんです。
さぁそして、こんな現象がご当地そばでも起こっているのでしょうか!?
Q.「そば」と言えばどこの都道府県をイメージしますか?
この問いはひじょうに気になるところ!地元を応援したくなるものですが、さてどんな結果になったでしょうか・・・
やはり!やはり、長野ですね。
しかし、注目して頂きたいのが、東京が顔を出しているってところであり、なんとも面白い結果ですね。
ご当地そば100選を見て頂くとわかるのですが、たしかに東京の名物そばは多いんですよね。
これだ!という全国認定名物そばは無いにしろ、目新しさなど話題性と配信力がある結果なのかも知れませんね。
こうしたベスト5が選ばれた理由はいろいろだとは思いますが、では、選んだ理由意見を聞いてみましょう。
1位!選んだ理由・・・長野県
- 信州そばが有名
- 水が綺麗そう。そばは水も命だと思う
- 戸隠そばなど有名。善光寺周辺にも、美味しいそば屋がたくさんありました
- 長野県の食べ物と言えばそば
- 長野県以外は思い浮かばなかった
2位!選んだ理由・・・山形県
- 山形にはそば街道があるから
- 寒いところのほうが、美味しそう
- 山形の肉そばでしょう
3位!選んだ理由・・・島根県
- 出雲そばが有名
- 出雲大社の周辺にはそば屋が多い
- 割子そば最高!
4位!選んだ理由・・・東京都
- 江戸っ子と言えばそば
- 下町の老舗や駅の立ち食いチェーン店など、そば屋がたくさんある
- 池波正太郎のせい
5位!選んだ理由・・・岩手県
- わんこそば
ま、当然と言えば当然の結果が出てしまった。というのが印象。
歴史も古い蕎麦食ですから、やはり、長年受け継がれた名物は不変であり、地元愛も強く現れているのでしょうね。
そうした地元愛がわかるデータがあります。
地元そば支持率
上の地図の黄色いエリアは、長野以外の地域をもっとも支持している場所を表しています。なかでも山形、福島、福井、島根は、それぞれ地元を強く支持していました。
下の表は、長野の支持率との比較です。
そば処に住めば、そりゃ地元蕎麦が一番!であり、単に長野推しはできない状況ということがわかりますね。
つまり、ライバル心ですよね。
福島県民が福島を選んだ理由
- そばの栽培が盛んだから
- 山都そば
- 会津そば
福井県民が福井を選んだ理由
- 越前そばは最高に美味しい
- おろしそばが有名
- 県外から食べに来る人も多い
このようにトップは長野に譲るけど、地元のそばもおすすめ! という地域はほかにもありました。北海道、岩手、栃木、茨城です。
北海道民が北海道を選んだ理由
- 十勝そばはおいしい
- 新得そば
- 幌加内の名産がそばだから
栃木県民が栃木を選んだ理由
- 粟野のそばが有名だから
- 毎年そば祭りが盛り上がっている。これから知れ渡ってくると思う
茨城県民が茨城を選んだ理由
- 常陸秋そばは有名ではないけどおいしい
- 茨城は各地方にそばの種を分けている
<アンケート調査概要>
対象/全国20〜59歳の男女1,410名(47都道府県各30名ずつ)
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2015年4月
資料提供:at home VOX調べ
いかがでしたでしょうか?世にも珍しいご当地そばに関するアンケート結果。
だいたいわかってはいたが、こうして数値でハッキリすると、あらためて「そば処長野」の偉大さがわかりますよね。
そばを食べたくなったら、長野!
と全国的に言える知識ということがわかりましたね。
では実際、長野にはどんな名物そばがあり、どんな食べ方をされているのでしょうか!?
それは・・・ご当地そば100選専門ページで楽しみ頂ければと思います。
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