長野名産 富倉そば とは
長野県飯山市富倉に古くから伝わっている郷土そばが、その希少性から幻のそばと呼ばれている、富倉そばである。特徴として、通常のそばは小麦粉(強力粉)をつなぎとして使用するが、この富倉そばは、山ごぼうの中でもオヤマボクチ(雄山火口)という種の葉をすりつぶし、繊維を取り出してつなぎとして蕎麦粉に混ぜ込みます。
根っこは使わず、あくまで葉の部分だけを使うのですが、火口と書いてボクチと読ませるのは、葉を乾燥させたものを火付けとして使用していた習わしから来ているのだが、その乾燥させた葉をすりつぶすことで粉にして混ぜ込むことで、保存も容易であると共に、独特な粘りを生み、極限まで薄く仕上げることができると、今また、評価を得ている。
麺色は少し茶色がかっているのだが、この色合いが返って田舎そばの雰囲気を出し、ひそかなブームとなっているのも伺える。
オヤマボクチとは
オヤマボクチ(雄山火口) はキク科ヤマボクチ属の多年草。アザミ類であるが、山菜として「ヤマゴボウ」と称される。ゴンパ、ヤマゴンボと呼ぶ地方もある。語源は、茸毛(葉の裏に生える繊維)が火起こし時の火口(ほくち)として用いられたことから。
根は漬け物にするなどして食べられる。また、氷餅の副原料として利用するほか、長野県飯山市の富倉そばでは、茸毛をつなぎに使っている。原料としてヨモギの代わりにオヤマボクチの葉を用いることもあり、新潟県の笹団子や山梨県と東京都/檜原村の草餅で利用される。山梨でウラジロと、東京都檜原村でネンネンボウと呼ぶことがある。
資料:wikipediaから