茨城名産 常陸秋そば とは
茨城県県北部で主に収穫されるそばの品種名である。このブランド品種を使ったそば店が茨城にとどまることなく全国で食されている、北海道に次ぐ収穫量を誇る茨城の名産品である。
とりわけ、そばの食べ方や調理法、盛り方などに風変わりな様相はなく、ただひたすらそばの風味を味わえるよう、ざるに盛った冷たいそばが大半を占める。
常陸秋そばの道筋
歴史というほど古くはなく、言ってみれば、バイオテクノロジーという科学の力で誕生した徹底的に味を追求したブランド品種である。
古くから茨城県県北地域で育てられてきた金砂郷在来種のそばをもとに、茨城県農業試験場(現在の茨城県農業総合センター)が1978年(昭和53年)から着手し、昭和62年に品種登録しました。ただし、大粒なこともあり台風などの影響を強く受け、栽培の難しい品種としても知られています。しかし、その風味は非常に優れ、甘みや香りが抜群に良いことでも知られています。中でも常陸秋そば発祥の地として知られる常陸太田市は、茨城の中でも特別な存在であり、茨城県は北海道に次いで、蕎麦の生産量全国2位を誇ります。(H28年度農林水産省調べ)
現在では、県内で栽培されるほぼ全てを「常陸秋そば」が占めるまでになりました。