全国 三色そば とは
文献によると江戸時代のころにすでに食されていた二色そばによる『合盛り』という創作そばに、もう一色追加するようなことは、当時でも安易に行っていたのではないかと考えている。
日本人の『三』好きから考えて、三色そばはかなり古くからあったと推測する。
歴史はともかく、現在そば店で提供される三色そばは、一般的なスタイルとして
普段提供しているもの・更科・茶そばの三種盛りが一番一般的なようだ。
自家挽きしているそば店の場合は、挽きぐるみ・更科・韃靼(だったん)や、桜そば、柚子切りを入れた三色、他にもふのりや自然薯、卵など、つなぎのバリエーションの三色そばもある。
また、そばは一緒でも種物を三種類にして提供する三色そばも多く見られる。
そば店として、そばや具材を少しずつ三種盛らなけれならないため、手間がかかり、提供するそば店は限られて来るが、食べ比べという食の楽しみは、なかなか家庭では出来ない醍醐味ではあるので、工夫を凝らし後世にも残して行って欲しいバリエーションである。